はりぼさん

ハイブリッドってのは、簡単に言えば二つの異なる形状を組み合わせてるって事です。
ならロッカーとキャンバーの両方の特性を持つwキャンバーはハイブリッドなの？って質問をよく受けましたが、これはキャンバー(山)が足元にそれぞれあるのでwキャンバーと呼ばれ、板の形状の１つです。しかも、wキャンバーとは言うものの、形状はロッカーをベースに作られています。個人的には非常に癖のある形状の１つですね。
では、ハイブリッドとはなにか？ってなりますが、各メーカーが揃えているモデルの大多数がキャンバー形状に圧力を加えるとキックが浮く(ロッカー)もしくは平(フラット)になるモデルが多いです。
これはボディ部分にキャンバー形状を持たせる事で、反発力と安定性をもたせ、キックを浮かせる、もしくはフラットにする事でエフェクティブエッジを少なくし、取り扱いのしやすさやスイングウェイトの軽減を行います。簡単に言えば半端はあるんだけど、取り扱いがしやすく、グラウンドやJIBからカービング、ワンメイクまで幅広く対応できるという板ですね。
中にはボディにキャンバー、足元にフラット、キックにロッカーと3種類の形状を組み合わせている板もありますよ(capita DOA等)

一見すると、とても素晴らしい板に思えますが、これは乗り手の技術と好みで大きく分かれます。
僕も試乗会で何度も乗りましたが、やはり乗りにくいですね。乗りにくいという表現が適切か分かりませんが、具体的にいえばカービングやリップを抜ける瞬間にエッジが外れるので、最後まで粘りにくいイメージです。
特にターン抜けの立ち上がりでエッジが抜けて加速がイマイチ、安定性にもかける印象です。
ただ、各メーカーによって変わりますし、一概にハイブリッドだからという評価は難しいですね。

一度試乗してみる価値はあると思いますよ！

ちなみにパウダーでの浮力や地形で遊ぶ時は扱いやすいですね。無駄な引っ掛かりがないので。
ただ、この辺も脚力と板のフレックスポイントによってかなり変わると思いますので、あくまでもハイブリッドボードの概要の説明だと思って読んでいただければと思います。